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2016.01.08お知らせ

日本家庭用殺虫剤工業会挨拶

挨拶
あけましておめでとうございます。本日は大変お忙しいところ大阪府、和歌山県をはじめ、関係諸団体、特別会員、賛助会員の皆様がたにおいでを頂きましてありがとうございます。また、昨年は大変お世話になりまして、ありがとうございました。会員を代表して御礼を申し上げる次第です。
天候
昨年の夏は、北日本と沖縄・奄美は気温が高く、東日本の気温は平年並みでしたが、西日本は日照時間も少なく、低温で冷夏となりました。また東日本以外のところでは非常に雨が多い年でした。そのため、殺虫剤の市場としては一昨年を下回る結果となりました。
最近、市場を見るのが難しいのは、月間の気温や降水量では目立った特徴がないのに、いわゆるゲリラ豪雨のような形で、一気に雨が降ると、その月の市場の様相が変わってしまうことがあります。殺虫剤は生き物を相手にしておりますから、気候の不安定なところは市場の不安定さにつながっていると感じております。
当工業会の報告
昨年の当工業会の活動内容を報告しますと、
1.エアゾールに表示している「火災の注意喚起用安全マーク」を商標登録することにしました。
2.エアゾールに関して、経済産業省からガスを排出する装置の装着率について、調査依頼がありました。当工業会の平成27年のエアゾールの中身排出機構の装着率は99.6%の見込みです。
3.日本規格協会(JIS)において、電気くん蒸剤に関するJIS規格案が合意されました。
4.10月には厚生労働省審査管理課のご指導の下、殺虫剤指針の改訂作業が開始されました。
この中で、屋外専用製品の忌避試験方法も検討されることになっております。
広報活動
当工業会の会員による講演会を2回行いました。
• 第49回ペストコントロールフォーラム(2月)
「デング熱などの感染症を媒介する蚊から身を守る、家庭用殺虫剤の各種製品について」
• 防疫薬総合管理公開講座(9月)
「家庭用殺虫剤の製剤・製品の特長と正しい使い方について」
〇「信楽焼きかやり器展」に協賛(6月)。
かやり器の出品点数は193点、入場者1万5千人で、工業会メンバーから蚊取線香の製品提供を実施。
勉強会
• 消費者庁 表示対策課の飯塚利行課長補佐「景品表示法の概要と運用について」(1月)
• 関西大学システム理工学部、青柳誠司教授「蚊の穿刺・吸血行動の観察と採血デバイスの開発」(10月 技術部会)
青柳教授は蚊の吸血行動を注射器に応用することを研究テーマにしておられて、我々の仕事とは少し離れた研究ですが、非常に興味深い発表だったと聞いております。以上が昨年の当工業会の活動の概略です。
デング熱
一昨年のデング熱発生によって、蚊についていろいろ聞かれることも多くなりましたけれど、蚊の生態は案外知られていないということを感じました。デング熱は殺虫剤を使わなくても、蚊帳を吊って寝たらいいんだという人もいまして、ヒトスジシマカは昼間に活動する蚊だから、蚊帳はあまり関係ありませんというと驚く人もいました。新聞によりますと、昼間に気をつける必要があることを知っている人は半分くらいのようです。

昨年、日本国内でデング熱は発生しませんでした。2014年のデング熱の国内感染者数は162人、2015年はゼロ。しかし、輸入感染は、2014年179人に対し278人(2015年12月13日時点)で、過去最高の数値になっています。
また、マレーシアでは11万人、フィリピンでは17万人のデング熱患者が発生して、これは2014年より増加していますから、2015年の日本国内の発生がゼロだったからといって安心はできません。
昨年はハワイでも180人のデング熱患者が発生しました。ハワイでは2001~2年にデング熱が発生して、徹底して対策を行った結果、根絶したことになっていましたけれど、再発したわけです。
ジカ熱
それから、ジカ熱を第四類感染症にリストアップすることが検討がされているとききました。ジカ熱の症状はデング熱に似ていて、蚊がジカ・ウイルスを媒介します。デング熱よりは経過は軽いそうですが、妊婦が感染すると子供に影響がでると言われています。いままで、タヒチに行った日本人が3人発症しています。

感染症の危機は終わったわけではありませんから、工業会のメンバーは、海外からの情報にも目配りしながら、国内に対しては殺虫剤と媒介昆虫に対する正しい知識を広める努力を続けてゆくつもりでおります。
ここにおいでになるかたには、引き続き、ご指導、ご協力をお願いしたいということを申し上げて、私の年頭の挨拶とさせていただきます。今年も宜しくお願いいたします。ありがとうございました。

以上

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