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2015.01.10お知らせ

年頭所感

日本家庭用殺虫剤工業会
会 長 上 山 直 英

新年明けましておめでとうございます。皆様におかれましては健やかに新年を迎えられたことと心よりお慶び申し上げます。
日頃より格別のご高配を賜り改めて厚く御礼申し上げます。

世界経済は、今や世界一の石油産出国となった米国は、ここ数年の大胆な量的緩和政策やゼロ金利政策に後押しされ、順調に経済回復し、失業率の低下等、好調に推移していると言えますが、欧州は財政緊縮策による景気低迷に加え、ウクライナやイラク、シリア等での地政学的リスクも加わり、より一層の停滞感が強まって来ており、デフレ基調に入りつつあり、所謂「日本化」が懸念されております。また、中国の潜在的経済成長の鈍化や金融システムの不安、新興国や資源国の脆弱性、先行き不安や、好調だった東南アジア経済にも減速感が出始めており、不透明な多くの要因を含んでいると言えます。一方、日本では4月の消費税増税直後の予想された落ち込みから持ち直してきた所での梅雨明けの遅れ、早期の台風襲来、局所的な大雨、記録的な日照時間不足等、異常気象ともいえる天候不順が消費行動に影響を与えた事から消費の回復に勢いを欠いており、政府の消費税の再増税の延期の決定に見られるように、景気が回復基調に戻る為の正念場と言えます。

このような状況下、昨年度の家庭用殺虫剤市場は、消費税増税前の駆け込み需要や5月中旬迄は天候も好天に恵まれ比較的順調に推移しましたが、長期間の酷暑に恵まれた一昨年とは異なり、早期の台風襲来等の天候不順により、猛暑で好調だった一昨年を若干下回ると危惧されましたが、8月のデング熱国内感染症の発生後は蚊用製品の販売が好調で、全体としては昨年並みとなった模様であります。主力市場でありますハエ蚊市場は比較的に順調で、特にワンプッシュ定量噴射型蚊取は引き続き市場を拡大しております。また、8月に日本では約70年ぶりにデング熱の国内感染症例が確認されたことから、人体用虫よけ製品や吊り下げ虫よけ製品等が好調でした。

また昨年度は、デング熱の国内感染症の発生や一昨年来のマダニ媒介感染症SFTS等の出現により、昆虫が媒介する感染症の脅威を我々日本人が改めて再認識した年と言えます。
地球温暖化や地球規模でのボーダレス化促進等により更にその脅威は増大しています。それらに立ち向かう為に、会員各社は消費者ニーズ・要望を的確に捉え様々な安全で使い易い新製品を上市し、消費者へ適正な情報を提供するとともに、適切な販売戦略での営業努力を推進して行くことで、これからの当業界の発展は大いに期待できるものと確信をしております。
本年も従来に増して新製品企画に、より一層の創意と工夫を加え、消費者により便利で使いやすく、かつ安心して使用して頂ける有用な製品が提供出来る様、会員各社は課せられた社会的責務を強く認識し、最大の努力をして参りたいと考えております。

家庭用殺虫剤に関連した法規制や改定は、今後も時代の変化に対応し、様々な観点からなされるものと思われます。これらの指導・指摘事項を着実に順守し、業界の健全な発展に注力してゆかなければなりません。これら諸課題の達成につきましては、所轄官庁と緊密な連絡を取り、関係各企業、諸団体と連絡体制を構築し、早期に適切な対策・立案を協議してまいります。

以上年頭にあたり所信を述べさせていただきました。関係各位の一層のご理解とご支援を心からお願い申し上げ、ご挨拶とさせて戴きます。

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